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トレーディング研究所は金融商品のトレーディング研究を専門とする研究所です

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資金管理Monaey Management

資金管理の効果

トレーディング心得でも述べましたが、資金管理は「資金管理→心理コントロール→セットアップ」の順で重要であると考えています。資金管理により、ポジションをとる前にリスクが明確になり平穏な心でトレーディングをすることができるからです。保有しているポジションのリスク計算は、Excel で簡単な表を作るだけで十分です。ご自身にあった管理表を必ず作成し活用して下さい。

リスク金額

ある時点の複数ポジションの合計最大リスクは、運用資金全体の 2% 以内といわれています。これを超えたトレーディングは、リスクのとりすぎとなります。銘柄の分散と最大リスクを常時管理しトレーディングすることが重要です。

分散投資

分散投資はリスクの分散になります。アクティブ運用を目指す場合、保有銘柄数は5〜10銘柄の範囲が妥当であると考えています。銘柄が多くなりすぎると管理も大変で、index 投資と同じ運用成績に収束するため、アクティブ運用になりません。また、一銘柄に集中すると万一投資先の会社が倒産した場合、全ての運用資金を失いかねません。適切な分散が必要です。5〜10銘柄は、大体同じ分散効果が得られますので、トレーディングタイミングと資金管理により変動するかと思いますが、個人トレーダーはこの銘柄数の範囲で運用する事が良いのではと考えています。では、分散効果はどのようなものでしょうか。
分散投資のリスクとリワードの計算は、「リスクは、各銘柄のリスクの二乗の和の平方根」「リワードは、各銘柄のリワードの和」と定義されています。それを元に分散銘柄数を 1 〜 10 に順番に増やしていきどのように、リスク・リワード比率が変化していくかを Excel の表を使って表現してみたいと思います。なお、各銘柄の相関関係はないことを前提とします。まず一つの銘柄のリスク・リワード比率が 1:3 の銘柄を 10 銘柄用意できたとします。ここでは、便宜上「1リスク単位 = 1万円」と定義しておきます。



グラフ1
紺色のリワードラインは、線形に増えていきます。黄色のリスクの和のラインは、線形に増えていきます。ピンクのリスク金額の二乗の和の平方根のラインは、黄色のラインに比べて明らかに下です。これは、黄色に比べてリスクが少なくなっていることを示しています。



グラフ2
合成ポジションのリスク・リワード比率が銘柄が増えることで向上していることが分かりますが、6銘柄以上はなまってきます。



グラフ3
合成ポジションのリスク・リワード比率のリワード値を固定した場合にリスクがどのようになるかを見ると、5 銘柄まで急激に減り、6銘柄以上では減り方がなまってきます。



分散投資によるポートフォリオで 6 銘柄以上は、あまりリスクの減少にはならないようです。銘柄数を増やしすぎると、管理、執行コストで不利になってきます。日本株は、単位株制度があるので細かい金額でのリスク管理が出来ません。それ故、分散しすぎると資本が少ない人は、一銘柄で取れるリスクを越える可能性が発生してしまいます。また、リスク・リワード比率の良い銘柄はいつも多くはないので、多くの銘柄での分散投資がやりにくいということもあります。分散投資をするのにも、銘柄間の相関関係の問題もあり、なかなか簡単には納得のいく分散は出来ないことが実情だと思います。私の場合は、以上の理由で 5から多くても10銘柄程度の保有を心がけています。

高度な資金管理

資金管理は、先に述べた基本的な内容の他により高度な管理方法もあります。トレーディング毎に変動する勝率にあわせてあえてポジションサイズを変動させ利益の向上を目指すものです。リスク管理上初心者にはお勧めできませんが、一つの方法として存在しますのでご紹介しておきます。ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法の第15章のマネーマネジメントをご参考下さい。

ナンピンについて

トレーディングの初心者の方は、ナンピンは禁止とお考え下さい。あらかじめ、ポジションサイズの全量やリスク計算をしている前提で、ナンピンの手法をとる場合もありますが、ナンピンは禁止とする方が良いと考えています。