セットアップは書籍で公開されているものからクローズされた世界で使われているものまで含めると、星の数ほどあります。では、個人トレーダーはどのようなセットアップを使えばよいのでしょうか。結論を申しますと、特別なセットアップは必要ないというのが私の考えです。書籍に出ている一般的なセットアップで十分であると考えています。なぜこのような事をいうのかといいますと、セットアップよりも、資金管理や心理コントロールの方が重要であるからと考えているからです。昔、日経225先物で次のようなテストをしたとがあります。マーケットが上昇、下降のどちらでも関係なく、毎日、寄りつきで
Long し、引けでポジションをクローズし、決められた資金管理のルールでトレーディングをするとドローダウンはするのですが、急激に大きな損失には至らないということでした。資金管理能力を十分身につけ、その上で統計的に有利な手法を自身で確認し、それを採用することの方が大切であると考えています。セットアップがあって資金管理があるのではなく、資金管理があってセットアップがあると考えて下さい。なので、まだ資金管理の章をお読みでない場合は、先にそちらをお読み下さい。では、具体的にはどのようなセットアップがあるのでしょうか。下記に代表的なセットアップの一覧を記載致します。それぞれのセットアップの詳細はここでは触れません。書籍をご参考下さい。
私としては、トレンドフォロー系のプルバック手法が安心してトレーディングできるため好きな手法です。トレーディングを始めた最初の頃は、まず得意なセットアップを一つでいいので身につけ、自信をつけてから他のセットアップに着手すれば良いと思います。
トレンドフォロー系の手法は、下記の通りです。
@ブレイクアウト系
・ドンチャンのブレイクアウト
・タートルズのブレイクアウト
Aブルバック(押し目)系
・HORY Grail
・180リバーサル
・ADXギャッパー (HORY Grail + ウッブスとの複合)
逆バリ系の手法は、下記の通りです。
@タートルスープ系
・タートルスープ
・タートルスーププラスワン
Aウッブス系
・ウッブス
私は、トレーディングをする上でこれが最も困難な行為であると思います。トレーディングを始めた頃は、ポジションを持ちたくてウズウズします。トレーディングをする上で、統計上有利なポイントでポジションをとる必要がありながら、その時を待たずにポジションを取るための理由を探しているのです。安易にポジションを取ると統計的に負ける方向に引っ張られます。決められた時まで待つことが大切なのです。専業トレーダーの方は、ポジションを取らないと利益を得られませんので、ポジションをどう取るか大きな問題となるかと思いますが、個人トレーダーの方は、本業があるかと思いますので、別にポジションをとらなくても、生活に困りません。なので、本当に必要な時まで、待ち続けて下さい。長期のタイムフレームでトレーディングをするならば、何年待っても良いのです。自分にあったタイムフレームとセットアップを使って下さい。