本文へスキップ

トレーディング研究所は金融商品のトレーディング研究を専門とする研究所です

http://www.tradingrdc.com/

トレーディング基礎Trading Basic

トレーディング基礎

トレーディングで利益を得るための基本を書きたいと思います。トレーディングは、常にセットアップの勝率とリスク・リワード比率の両方を確認し、問題がないものだけを執行します。まず、下記の場合を考えます。

@勝率が 30% のセットアップ
Aリスク:リワードの比率が 1:3

@、Aを計算すると、1トレードあたりの平均利益は、下記のようになります。

1トレードあたりの平均利益 = 0.3 * 3 - 0.7 * 1 = 0.9 - 0.7 = 0.2

すなわち、1トレードあたりの平均利益は、一度にとるリスクの 0.2 倍となります。
なお、ここで記載しているリスク金額は、ポジションサイズをコントロールすることで、常に一定金額であることを前提としています。これを一歩進めると下記の場合でも良いことがわかります。

B勝率が 60% のセットアップ
Cリスク:リワードの比率が 1:2

1トレードあたりの平均利益 = 0.6 * 2 - 0.4 * 1 = 1.2 - 0.4 = 0.8

すなわち、1トレードあたりの平均利益は、一度にとるリスクの 0.8 倍となります。このB、Cの組み合わせを見つけることができれば、お金持ちになれるといわれています。では、下記の場合はどうでしょうか。勝率は高いが、リスク・リワード比率が悪い場合です。

D勝率が 90% のセットアップ
Eリスク:リワードの比率が 9:1 の場合

1トレードあたりの平均利益 = 0.9 * 1 - 0.1 * 9 = 0.9 - 0.9 = 0

1トレードあたりの平均利益は、0 となります。一般的にリスク・リワード比率は実際にトレードを行うと低下してきます。また、この他に手数料やスリッページという執行コストを別に考えておく必要があります。これらを考慮すると、勝つことは絶望的なことがおわかりになると思います。セットアップは、絶対に勝率だけで選んではいけません。リスク・リワード比率がポジションを取る前に明確になっていないトレーディングは、絶対にしてはいけないのです。

トレーディングの流れ

トレーディングの準備から執行までの流れの例を書きたいと思います。前提条件は、トレーディングを行っているタイムフレームは Daily で、トレーディング対象は日本株とします。

(マーケットクローズ後の準備)
@スクリーニングにより銘柄を抽出する
A全資金の 2% 以内の金額をリスク金額に設定する。ここで 10 銘柄に分散投資している場合は、一銘柄あたりのリスク金額は、2% の 1/10 である 0.2% とする。
Bリスク金額にあわせた執行株数を決定する。日本株は、単位株という制度があるため、細かい株数を設定できない。リスク金額内でかつ単位株にあわせた株数に設定する。
Cポジションをとる価格に指し値条件付き逆指し値注文 (Stop Limit Order) を設定する。

(注文執行後の対応)
D注文が通れば、ロスカットの逆指し値注文 (Stop Market Order) と利益を得る Limit Order を OCO Order として注文を入れる。
E利益が伸びれば、ロスカットに設定した OCO の Stop Market Order を価格にあわせて移動させる。
F最終的には、利益を確定する注文か、移動した Stop Market Order が執行される。

なお、ポジションをとる前の条件が一つでもそろわない時は、そのトレーディングは見送りになります。全体の流れがおわかりになりましたでしょうか。ポジションをとる前にトレーディングの内容が明確になっていると思います。トレーディングとは、内容が明確になっていない状態でポジションをとってはならないのです。トレーディングの内容が明確になっているということは、心理コントロールが良い状態になりますので、良いトレーディングとなりやすいのです。

利益のでる良いトレーディングとは

利益のでる良いトレーディングの一つに、勝率が低くてもリスク・リワード比率が大きいトレーディングがあると考えています。下記をご覧下さい。

@勝率が 10% のセットアップ
Aリスク:リワードの比率が 1:∞

1トレードあたりの平均利益 = 0.1 * ∞ - 0.9 * 1 = ∞ - 0.9 ≒ ∞

理論上、利益は無限大です。これは、どのような状態であるかといますと、いったんポジションをとると、ロスカットはするけれど利益は伸ばすために利益確定をしないということです。よく著名投資家が良い銘柄を見つけ長期保有をすると言われます。ここで言っている内容と同じ事を言っているのです。例を一つあげると、10年前に一株10ドル以下のアップルの株を1000株購入し、ロスカットにかからずに現在も保有していると億単位の含み益になっています。長期保有のすごさはここからもおわかりになるかと思います。アップルのような株は、過去にもあります。マイクロソフト、DELL、CISCO など米国には時々そのような銘柄があります。翻って日本では、ネットバブルの時のソフトバンク株はそのような状態になりました。永遠に利益確定をしないというのはなかなか難しいですが、利益確定のためのルールを決めておいてトレーディングをすれば、大きな利益を得る可能性があります。問題は、その銘柄にあたるかどうかですけど。

私が使う情報

私がチャート以外で使用する情報

・決算日
・FRB の開催日
・SQ 日
・TOB/MOB 情報
・大きな不祥事のニュース

どれも共通点があります

・大きな Gap Up/Down が発生する可能性がある
・大きく動く可能性がある
・ストップ高/安になる可能性がある

どれもボラティリティが増大する可能性が大きくなります。ボラティリティが増大するとリスクが大きくなりますのでトレーディングに向かない環境になります。私の場合は、決算発表の前にエントリーする場合、少なくとも二週間の余裕があり、二週間以内で目標価格に届く可能性がある時にエントリーします。そして、決算発表日前にポジションをクローズします。ここで述べていることは、大きな損失がないかわりに、大きな利益もないという事です。大切なことは、心がドキドキワクワクするトレーディングを行う事ではなく、心穏やかなそれをするということです。つまらない地味なトレーディングほど良いのです。リスク管理が出来て利益が増えてくれば、ポジションサイジングによって利益を増やすことは出来るのですから。